南小国町 農林課:森林・山林管理業務

2025年 12月 11日

カテゴリー:森林管理/防災/生態系保全/地域振興

  • 林業担い手の高齢化・減少により、将来的な森林荒廃や災害リスクが高まっている。
  • 森林の現状や変化を把握するための人手・時間が不足している。
  • 効率的に森林の現状や変化を把握し、持続可能な管理や災害対策、若手参入促進につなげたい。
  • 新しい森林管理モデル構築のために衛星データの活用を検討している。

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ニーズシート
自治体名 担当課名
南小国町 農林課
担当者名
非公開
熊本県
おおよその面積(k㎡)
115 k㎡
人口規模
5,000人未満
データを利用しようとするエリアの特性
森林;山;河川・湖沼;農村部;住宅地;間部;
※特に筑後川上流域としての水源地機能を持つ
改善したい業務名または、データ活用できそうな場面
●森林資源の定量的把握・管理
 南小国町内の山林について、樹種・樹高・胸高直径などの属性を衛星データや地上ライダー等で取得し、GIS上で一元管理。
 → 森林の価値評価、林業施業計画の策定、森林クレジット化等に活用。

●担い手減少に備えた効率的な山林整備モデルの構築
 高齢化・担い手減少により、従来の人力パトロールや地上調査が困難になるため、衛星データやAI解析を活用し、
 ・手入れが必要な箇所の抽出
 ・効率的な林道整備ルートの提案
 ・若手・移住者向けの作業支援ツールの開発
 など、持続可能な山林管理体制の構築を目指す。

●災害リスク(山崩れ・土砂災害)の予測・早期把握
 土壌・傾斜・樹種・過去の崩壊履歴・雨量等のデータを時系列で取得・分析し、
 ・危険箇所の抽出
 ・災害発生前後の変化把握
 ・AIによるリスク予測モデルの構築
 など、町民・下流域の安全確保に資する防災対策を強化。

●既存データ(航空写真・GIS・地上調査)との連携・高度化
 令和2年航空写真・令和5年分析データ・地上ライダー調査等の既存データと、
 ・衛星データの組み合わせによる精度検証
 ・点群データ・空間ID連携による3D/4D管理
 ・オープンデータ活用によるコスト削減
 など、データ活用の高度化・効率化を推進。

●南小国町モデルの構築・他地域展開
 上記の森林管理・災害対策の仕組みを「南小国町モデル」として体系化し、
 ・他自治体へのノウハウ提供
 ・事業者・研究機関との連携による実証フィールド化
 ・全国の山間自治体への展開
 を目指す。
衛星データ(画像や情報)の利用希望
定期的な画像取得・モニタリング
画像の分析結果やレポート
点群データ、空間ID連携
過去撮影データと最新データ、災害直後のデータ
業務の目的・背景
林業事業体がほぼ存在せず、30名の一人親方が山林整備を担うが高齢化が進み、5~10年後には半減の危機
森林整備が進んでいるが、担い手減少による荒廃リスク
筑後川上流域として、雨水をゆっくり流す森づくりの責任
若い人材の定着・組織的な林業事業体の創出を目指す
森林管理の効率化・高度化による社会的インパクトを期待
南小国町モデルとして他地域への展開を志向
業務に関わる頻度
不定期
業務に関わる人数
非公開
現在の業務フロー
・航空写真撮影、森林分析実施
一番時間・コストがかかっている工程とその理由
・航空機撮影は高額であり、過去と同じ場所の撮影が難しい
・地上調査(LiDAR撮影)は撮影できない箇所もあり人的・時間的負担も大きい
・衛星データ活用で安価かつ高度な分析を目指す
現在の課題・困りごとの詳細
・林業担い手の高齢化・減少による将来的な森林荒廃リスク
・森林管理の効率化・高度化が急務
・データ分析のノウハウ習得と施業計画との連動
・衛星データ解析スキル不足
具体的にどのような画像やデータが必要か(撮影時期、解像度、対象範囲など)
・樹種、樹高、樹幹、胸高直径などの森林属性データ
・傾斜、光の向き、風の向き、土の種類、CO2濃度等の環境データ
・過去データと最新データの時系列比較(四次元化)
・災害直後のデータ取得
・点群データ(3D)の扱い
衛星データ活用によって実現したい理想の状態(何がどうなったら嬉しいか)
・衛星データ・LiDAR、AI等を組み合わせた高度な森林管理
・森林の価値・状態を定量的に把握し、効率的な整備・災害対策
・パトロールや地上調査の負担軽減・若い人材
・事業体の参入促進、持続可能な林業体制の構築
・南小国町モデルとして他地域への展開
成果を測る指標(KPI)や「成功」と言える変化
・森林整備率・荒廃リスク低減
・データ取得・分析頻度の向上
・若手林業従事者・事業体の増加
・災害リスク箇所の早期把握・対策実施
・他自治体へのモデル展開数
これまでの衛星データや地理空間情報の利用経験
航空機撮影データ、GIS活用での分析
衛星データ活用人材勉強会参加
森林総合研究所との連携でAI活用(進行中)
データの活用にあたっての制約
衛星データ解析スキルがないため、操作が簡単な仕組みが必要
既存システムやデータとの連携の可否・希望
Shape3D等の標準形式でのデータ連携を規模
他の自治体やニュースで便利そうだと思った取り組み
水道
予算要求時期のタイミングについて
スモールスタート(100万円単位の試行・テスト)
将来的には近隣自治体・国・経産省等と連携し、数千万規模の展開も視野
その他
失敗も含めたチャレンジ事例を半年に1回程度アウトプットしたい
若手・移住者の参入促進、持続可能な林業体制の構築
南小国町モデルの構築・発信を通じて、全国の山間自治体への展開を目指す